「踊る」から発想した
60秒のショートフィルム
金賞・銀賞作品はショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023にて上映されました。
各入賞者と入賞作品は月刊「ブレーン」(宣伝会議発行)誌上とデジタル版で掲載されました。
「踊る」というテーマで視聴者に楽しんでもらうために、自分自身が楽しむことを念頭においていました。中学生の頃に「踊り場」で「踊る」という設定を思いつき、今回、そのアイデアを映像化できました。この映像をご覧いただいた後に思わず踊り場で踊ってもらえると嬉しいです。
階段の途中でほっと一息つく場所である「踊り場」を舞台に、自分の内面を見せて踊っていることが、アニメーションで楽しそうに表現されていて、観る側もハッピーな気分になりました。定点カメラで描いているのも考えられているなと感心しました。
今までの人生で賞をもらったことがないので、すごく不思議な気持ちです。自分にとって「踊る」ことは誰かに見せることではなく、個人的なこと。見てもらうのが恥ずかしいくらい自分をさらけだした作品となりました。受賞できると思っていなかったので本当に嬉しいです。
お風呂に入ることを口実に実家の洗面所で踊ってしまう自分を発見したことが衝撃的で、審査員の共感を得ていました。実写を大量にトレースして描くことは大変な作業だったと思います。鏡の中にいる家族も知らない自分がうまく表現されていました。
受賞者コメント
作品のアイデアは、アフリカのグロ族のお祭りのダンスやお面、装飾が格好よいと思ったところから生まれました。グロ族のギャングの対立が起きても、ダンスで平和に解決するというストーリーです。生まれて初めて応募したコンテストで金賞をいただくことができ、とても嬉しいです。
審査員コメント
映像センスが良く、CGのレベルが非常に高い作品でした。編集、光の演出、アングルなど全てが丁寧につくられていると思います。古典的なものと現代的なものをうまく組み合わせて、シュールでオリジナルな世界観を見せてくれました。